生きるということ。

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2014.7.15

コトノハ。+1

 

 

生きるということ。


【僕の大切な友人へ】


父が亡くなる時
僕ら家族は1週間ほど病院にいました。

父は倒れてからずっと
口もきけず、動けず、ベッドの上だった。

母と弟と僕と
三人で病室に詰めていたけど

最期になって
心臓の鼓動が少しずつ
遅くなり、

血圧も下がってきて

だんだんと
弱くなるろうそくの灯のように

命の炎が
静かに小さくなって

父は体から離れていきました。

 

ああ、
人が亡くなるというのは
こういうことなんだなと

その時、初めて実感した。

 

 

人はみな自分の意志で生きていると
思っているけど、

僕はそうは思わない。

心臓だって、腎臓だって、肺だって
どれも自分の意志で止められない。

死のうと思って
死ねることなんてない。

人は生きるように出来ている。
生きるときまで生きるように出来ている。

そう思う。

どんなに大変なことがあっても
どんなに苦しく辛くても、

ちゃんと
おなかがすくし、心臓は動いているし、

朝はきちんと来るし、

トイレにも行きたくなるし

面白いことがあったら笑ってしまう。

 

 

生きると言うこと。

それは生きなければならないと言うこと。

この時に命を使うように
神様からあたえられた時間なのだと思う。

どうやって

生きるか

悔やんで生きるのか
価値がないと思って生きるのか
苦しんで生きるのか

いずれにしても
生きなくてはならない。

それが神の意志だから。

 

 

ひとはどんなことがあっても
生きなくてはいけない。

 

苦しくても辛くても
怪我をしても、身体が動かなくなっても
魂が肉体を離れる時が来るまで

生きなくてはならない。


どう生きるか

自分自身をどう生きるか

特別にあたえられた時間を
どう生きるか


それが生きていると言うことなのではないかな。


僕はどんなことがあっても
生きる。

生きていないと

生きている意味がないと思うから。


そして今日もきちんと朝が来るのだ。